関東大学リーグ戦7位も・・・


2018 専修結束
 3年ぶりの1部復帰シーズン、目標は志し高く「大学選手権出場」、リーグ戦3位以内。強い気持ちを持って挑んだ初戦大東大戦、秩父宮ラグビー場では、前日に元ラグビー部監督であった「故・作山公一を偲ぶ会」を発起人として開催したことで、翌日には大勢のOBや専大ファン、関係者が集まり見守る中キックオフを迎えた。 前半途中までは善戦するも終盤に力の差が出て敗戦。 しかし、最後まで諦めずに戦えたこと、ラストプレーでワントライ取ったことは次戦に繋がった。 その第2節での法政大戦、終始リードを許し苦しい展開が続くも終盤にチャンスが回ってきて・・・。 ロスタイム、11番夏井勇大がライン際を走り抜き逆転トライ。 平成元年に勝利して以来29年ぶりの勝利で感動と歓喜に包まれた。 第3節の東海大戦では今季のリーグ王者相手に前半奮闘するも、後半途中から日本代表のNO,8デビタ、CTBアタアタと外国人勢に突破を許し、終盤にはシンビン(イエローカード/10分間退場)も出て、14人になってからはトライを連取され完敗。 第4節の流経大戦は、大学選手権出場がかかる大事な一戦だったが、大東大、東海大同様、この試合も外国人3選手のパワーに屈し敗戦。 これで「大学選手権出場」の目標は達成できなくなった。 気持ちを切り替え残り3節、先ずは中央大戦、前半からチームに勢いがあり主導権を握ると、後半も相手のアタックを耐え凌ぎ、こちらも1998年以来20年ぶりとなる勝利。 あとは日大、拓殖大に勝利すれば4位以内も視野に入ったがそんなに甘くはなく・・・。 日大戦は3枚の外国人選手を止めきれず、チームにも元気がなく完敗。 最終戦の拓殖大戦は、2部との入替戦をかける大事な試合となった。 もちろん最善の準備はしてきたが、反則数が相手2個に対し、専修14個のペナルティーでは勝てる試合も勝てない。 結果リーグ7戦を終え、2勝5敗。8チーム中7位という成績で入替戦。 ジュニアチームもカテゴリー2を4戦全敗で入替戦へ回ることに・・・。 入替戦はブログでも書いた通り、ジュニアは関東学院大に勝利しカテゴリー2(トップ10)残留。 トップチームも東洋大にしっかり勝って監督就任以来初めて1部残留を決めた。

 シーズンが2週間延びたことはこのチームにとってプラスに働いた。 最後の2週間、チームはスローガンのごとく結束。 昨年同様入替戦で2試合とも勝った。来季も同じ土俵で戦えることを心から感謝したい。

「終わりよければすべてよし」

 今年一年たくさん動いたし選手も動かした。 一年間365日、今季も時間の許す限り学生たちと一緒に帯同した。 だから良いことがいっぱいあったし、最後の結果に繋がったことは、良いことを継続することができれば自然に良い方向に進んで行く事も感じとれた。 一方で今季もたくさん苦労した。1部の強さを解っていながらまだ足りないところが埋め切れなかった。 同じ反省の繰り返しから改善できなかった。 チームワークが乱れた。思いっきりラグビーをさせることができなかった。 だから最後の2週間ぐらい選手全員のテンションが高く、フルコンタクトで100%集中したトレーニングが行える様、オンオフをうまく使い分け一年間継続してできなければならない。 コーチングもゲーム同様臨機応変な対応が必要となってくる。もう四半世紀くらい離れた「大学選手権」を目指すためには、我々スタッフからのメニューを、選手たちとコミュニケーションをしっかり取って、 選手発信で少しずつ変えていける様にやっていかないと、この外国人ひしめく戦国リーグをスピードとリアクションだけでは戦えないし、もっと個人が強くならなければ通用しないことが再確認できた。 だから来季はもうひとつ上にいくための準備が大事。

 それでも今年のチーム、選手たちを褒め称えたい。 ある意味歴史を変えた2018高橋組。1部シーズン2勝は2000年以来18年ぶり、1部残留は2001年以来17年ぶり。 法政には29年ぶり、中央には20年ぶりに勝利。定着するための大事なシーズン、来季はラグビー部創部90周年という節目にプレッシャーも多々あったと思うが最低限結果を出してくれた。 最後の最後まで感動・歓喜を分かち合えたことは一生心に残る記録づくしのシーズン。特に高橋主将はじめとする4年生には様々な改革をはじめ、良く動いてくれたことを心から感謝したい。

 シーズン終盤、試合当日に戦う気持ちや姿勢、チーム一丸で絶対に勝つ、という自信やプライドをメンバー、メンバー外全員で会場に持っていけなかったのは私自身、監督の責任。 もっと体調管理やオンオフの切り替え、自己管理をさせる手段はあったはず。それでも歯を食いしばってやってきた選手たちにはやってきた分だけ自分に戻ってくる。 やってきただけの成果は個々にしっかり蓄積されベースアップ。来シーズンは更なるビジョンを固めてチーム分析、個人分析をして、目標に見合ったトレーニングを積んで、日々精進し、最後に笑えるように挑み続ける。

 今シーズン含め過去7年間の監督指導の下、高校生のスカウト活動6年間、選手獲得に向け全国を回っているが、過去から今現在迄の6年間でにウチに入ってきた選手約90名(15名/年)の中で高校日本代表選手は皆無。 そんな少数の雑草集団だからこそ伸びしろがあるし育てがいがある。 一気に上昇とはいかなくても少しずつ強くなっているのが目に見えて解る。 ひとつになると精鋭になる可能性が多々ある。だから1部上位チームに勝った時の喜びはひとしお、感動は計り知れない。だから勝って終われて良かった・・・。

 みなさま一年間ありがとうございました。 この冬休みにしっかり充電して英気を養い、2019年を飛躍の年にする為、私自身も仏式だけに限らず、もっと世界を見たりコーチングを学び、チームに還元できるように精進します。
大東HC、寺井Trとは一年間ほとんど一緒にトレーニングをサポート。 竹内S会長、石川SC、には冬休みと春休みを中心に、学校が始まったらそれぞれ週1−4回見ていただきました。 スポットコーチではFW馬屋原、文原、BK岡野、肥後の4人には月末を中心に、夏合宿に来ては集中的に見てもらい、 また公式戦では田崎Dr、ジャパン合宿の合間に岩井アナリストにもスポットコーチ同様帯同してもらいました。 春のGW、夏合宿や大事な試合の前には伊勢原体育寮や出張先で選手の治療を施していただいた町田先生、南川Tr、疋田Tr、たくさんチームのサポートをいただいたこと、 スタッフ全てのみんなに感謝します。今年も一年間本当にありがとう。
来季もまた目標に向かって、その先の夢を掴むまで専修大学ラグビー部のサポートを宜しくお願いします。

ジュニア選手権初戦日大戦/日大稲城G
帝京平成大学サポート学生、吉川&上野
(後ろにカンタベリー窪田さん)

専大寺井トレーナー、スズヤ疋田大輔鍼灸師

給食員さん、栄養士さん
PS、スタッフまとめ
2018シーズン得失点
総得点149点 総失点312点
1試合平均 得点21,3点(3トライ) 失点44,6点(失6,9トライ)
反則数(ペナルティー)は7試合で69、1試合平均9,9個はリーグ戦1部ワースト1位

2018年間活動日数
練習日数225日(前年比−3日)
練習回数400回(前年比−35回)
(石川S&C/ 5:30-,6:20-,8:45- 竹内SC/16:00-,17:00-,19:00-他  G/ 18:30-20:00)
試合日数37日(前年比−3日)
試合数53試合(前年比−6試合)
OFF94日(前年比+2日)




 


 
 
 
 
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