ラグビーワールドカップ(44日間の熱戦)


 9月20日に開幕したラグビーワールドカップ日本開催。アジア初開催となった日本大会、本当に上手くいくのだろうかという不安も束の間、チケット180万枚は開幕前にほぼ完売(99,3%)。全国16ヶ所のファンゾーンには113万人、12都市で20ヶ国が集まり48試合(−3試合/台風の影響で試合中止)、海外から約40万人が日本に集結。試合会場には多くの外国人サポーターが集まり、日本人だけでは味わえない異様な盛り上がり。予選4試合目のスコットランド戦は史上初の決勝トーナメント進出をかけた戦いもあって瞬間最高視聴率はなんと53,7%(平均39,2%)と今季最高。経済効果は4,370億円と聞いて、本当に素晴らしい大会になったんだなぁと改めて実感。
また何よりも日本代表の活躍と結果があってこそここまで盛り上がったのだろう。日本代表は本当に強かったし頼もしかった。4年前のエディーJAPAN以上にハードワークをこなしてきたジェイミーJAPAN。今年の6月中旬、宮崎で講演会があったので、ちょうど日本代表が宮崎合宿の真っただ中お邪魔すると、1日4部練習をしている最中で、みていてもハードな練習が伝わってきた。リーチは別メニューで調整していたので、グランド横で「間に合うか?」と話したところ、「もう大丈夫、問題ない!」と返事があり…。

 さて開幕のロシア戦、序盤は硬さが目立ったが松島の3トライもあり最終的にはきっちり4トライ以上のボーナスポイントも獲得して勝利。第2戦は世界ランク2位のアイルランドでこの試合がターニングポイントとなった。JAPANは最高のパフォーマンスで死闘を制し、対アイルランド初勝利。続くサモアにもラストプレーでトライをものにしボーナスポイントを獲得しての予選3連勝。最終戦はスコットランド、4年前にいかれた相手で先制トライも奪われたが、韋駄天福岡、フェラーリ松島のトライもあり、1989年以来30年ぶり2度目の勝利。予選4連勝で堂々の1位通過。
準々決勝の南アフリカ戦、前半こそ3-5と僅差で折り返すことができたが、後半は徐々にFW戦で圧力をかけられ、PGを連続で決められる。最後はSHデクラーク、WTBマピンピにトライを許しノーサイド。夢の4強こそならなかったが、すべての試合に物語があり、勝ち上がっていくたびにJAPANに対する応援は熱を増し、にわかファン含め日本全体がJAPANに声援を送り歓喜し感動した。

新横浜駅
 史上最強だったJAPANこと日本代表。プレー面ではHB団のゲームメイクを中心にキックとパスをうまく織り交ぜ、相手に的を絞らせなかった。FWとBKの融合も素晴らしかった。
FWはスクラムで稲垣ー堀江ー具がプッシュをかけると、ムーアとトンプソンのLO陣が攻守に身体を張った。ゲームキャプテンも務めたラピースとリーチがランジの広いディフェンスでタックルをし続け、NO,8姫野が値千金のジャッカルを決めてピンチをチャンスに変える。そのFW8人がアタックになると、ユニットを作って献身的に前に出てボールを繋ぐ。
BKはHB団の流ー田村がゲームをコントロールし表裏一体となったアタックでキックとパスを使い分ける。ラファエレー中村のCTB陣がパスやグラバーキックで突破を試み、そこにFB山中、トゥポウが最後尾からアタックを仕掛け、福岡―松島―レメキのWTB陣がトライを取って決定力を魅せつけた。
リザーブも良かった。ヴァルアサエリ愛と中島イシレリのインパクトは強烈だった。スクラムも強く、ボールキャリーで前に出続けた。ファンデルバルトもハードワーカーぶりを発揮した。そしてSH田中は3度目のW杯とあって終始落ち着き、時にはテンポアップしてチームを躍動させ、リリーフエースとしてしっかり試合を締めてきた。JAPANのSHは流共々世界に誇れるSHだった。

準決勝 England vs NZ
 11月2日の決勝戦は横浜日産スタジアムに7万人以上の観客を集め18時キックオフ。準決勝でニュージーランドを撃破したエディーさん率いるイングランド有利とみられていたが、同じく準決勝でウェールズ相手に3点差で辛勝した南アフリカが決勝の舞台で更なるフィジカルとフィットネス(スタミナ)を披露。イングランドを32-12とノートライに抑えて快勝。初の黒人キャプテン、シヤ・コリシ率いる南アフリカが12年ぶり3回目の優勝で幕を閉じた。

2019 Rugby World Cup. MY BEST 15

1,Tendai Mtawarira (SA)
2,Shota Horie (JPN)
3,Kyle Sinckler (ENG)
4,Brodie Retallick (NZ)
5,Maro Itoje (ENG)
6,Sam Underhill (ENG)
7,Pieter-Steph du Toit (SA)
8,Duane Vermeulen (SA)
9,Faf de Klerk (SA)
10,Handre Pollard (SA)
11,Kenki Fukuoka(JPN)
12,Manu Tuilagi (ENG)
13,Virimi Vakatawa (FRA)
14,Cheslin Kolbe (SA)
15,Beauden Barrett (NZ)

Best Captain
Siya Kolisi(SA)
Leitch Michael(JPN)

9,28 エコパに47,813人!

9,28 JAPAN vs Ireland

10,5 JAPAN vs SAMOA

10,5 ユウヤとヨウジ(元日本代表)

10,13

10,13 河合レオ(元日本代表/元NEC)

10,13 藤田慶和(sevens JAPAN)

10,13

10,13 Leitch Michael
 先ずはワールドカップ日本大会JAPAN初のベスト8進出に敬意を表します。歴史を変えてくれたジェイミーHC以下日本代表選手スタッフ他、ラグビー日本代表に関わった全ての皆さまに感謝。様々なところで日本の底力を発揮していただきました。改めて日本は素晴らしいなぁと実感。特に日本の試合は予選から感動の連続で、私自身もこの期間、世界最高峰のラグビーを目の当たりにし、指導者として向き合う上でも本当に勉強になりました。
専修大学ラグビー部もリーグ戦が再開。今季「大学選手権出場」を目標にやってきたチーム郡司は、流経大に敗戦も最後まで諦めない姿勢は、残りリーグ3試合に必ず繋がると信じます。ラストスパート、JAPAN同様ワンチームを組んで最後までチャレンジし続けます。今後ともご声援よろしくお願いいたします。

10,14

10,15

10,20
時事ドットコム◆村田亙の視点(W杯決勝戦)
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