村田亙 オフィシャル ウェブサイト

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第100回全国高校ラグビー選手権!


開幕戦第Iグラウンド 佐賀工vs大津緑洋
史上最多63校が出場する第100回記念大会も決勝戦。
今年もMBS大阪毎日放送での解説(13年目)始め、読売新聞コラム
(村田亙の目/12/28開幕戦、1/5準決勝、1/9決勝)にも書かせていただきました。

決勝戦、前半序盤はお互いに固さが見られるも、京都成章のディフェンスが機能し、予想を上回る好ゲームとなり10-10の同点。
後半は桐蔭学園が試合巧者ぶりを見せて3トライを連取、最後に京都成章も意地のトライを魅せるも桐蔭学園が32-15で勝利。
神奈川県代表・桐蔭学園高校が2年連続3回目の優勝・日本一を成し遂げました。

京都成章は初の決勝進出、前半はディフェンスもアタックでも素晴らしいプレーを魅せてくれました。
桐蔭学園の徹底した守りとアタックでの精度の差が、ほんの僅かですが上回りました。
両チームに対して記念大会にふさわしい決勝戦だったこと、心から感謝いたします。

ここまでの勝ち上がり、特に見応えがあったのは1月3日ベスト8の4試合。
(流経大柏10-14大阪朝鮮、桐蔭学園50-7御所実業、京都成章14-3中部大春日丘、東海大仰星21-21東福岡)

その中でも東海大仰星vs東福岡は歴史に残る一戦となりました。
試合の方は前半7‐7、後半東福岡が立て続けに2トライ取って21‐7と14点差を付けてリードするも、今度は東海大仰星が2トライ連取、後半30分を過ぎて21‐21同点。
ここからロスタイムに入り、なんと18分も試合は継続し、48分に同点のままノーサイドのホイッスル。
東福岡は38分、PGを狙える勝ち越しのチャンスがあったのですが、スクラムを選択。
ここからはお互いに決着をつけるべく、ボールの争奪戦による肉弾戦が再開。
選手たちは体力的にもキツい筈なのに、お互いゲームを楽しんでいるようにも見えました。
抽選の結果、東福岡がベスト4決戦に進出しましたが、ハイレベルな戦いの連続に、私もこの試合をMBS実況の森本さんと解説しながら終始感動と歓喜を味わうことが出来ました。
後に語り継がれるほどの死闘を演じてくれた両チームに敬意を表します。


1月5日準決勝、京都成章は東福岡に24-21と競り勝って初の決勝進出。
桐蔭学園は大阪朝鮮戦、前半12‐12の同点も、後半4連続トライで勝負あり。
特に光った選手は京都成章主将の辻野。この日はインサイドCTBで攻守共に活躍、
大会中はFBも本来はSOとのこと。
そして桐蔭学園のFB矢崎、彼はまだ1年生。顔はまだ幼いけどしなやかなランスキルと
トライを取る嗅覚は別格、凄い選手が出てきました。
母校東福岡は、4年連続での準決勝敗退となりましたが、ここまで1日置きでの5連戦目(2回戦は中2日有)。
特に3回戦の石見智翠館、準々決勝の東海大仰星とは死闘の連続での辛勝に、選手たちは心身ともに疲れのピークだったと思われる…。
この経験と悔しさを糧に、来季また日本一を目指して、ラグビーを続ける3年生たちは大学でも精進して欲しいですね。
大阪朝鮮と共に、改めて3位入賞おめでとうございます。


その他試合結果
1月1日(ベスト16)
東海大仰星22-7長崎北陽台、東福岡28-26石見智翠館、大阪朝鮮38-21秋田工業、
大分東明17-40中部春日丘、京都成章28-7尾道、桐蔭学園53-3仙台育英、
御所実業21-12東海大相模、流経大柏21-17常翔学園

12月30日(2回戦出場32チーム/〇勝者)
〇東海大仰星(大阪第1)vs佐賀工業、〇長崎北陽台vs明和県央(群馬)、
〇京都成章vs早稲田実業(東京第2)、〇尾道(広島)vs城東(徳島)
〇東福岡(福岡第1)vs筑紫(福岡第2)、〇石見智翠館(島根)vs四日市工業(東海地区)、
〇桐蔭学園(神奈川)vs日本航空石川、〇仙台育英(宮城)vs青森山田
〇大阪朝鮮(大阪第2)vs昌平(埼玉)、西陵(愛知第2)vs秋田工業〇、
〇御所実業(奈良)vs國學院栃木、〇東海大相模(関東地区)vs山形中央
目黒学院(東京第1)vs大分東明〇、新潟工業vs中部春日丘(愛知)〇、
関西学院(兵庫)vs流経大柏(千葉)、鹿児島実業vs常翔学園(大阪第3)〇

12月27-28日(1回戦出場チーム)
大津緑洋(山口)・函館ラ・サール(北海道地区)・川越東(埼玉第一)・米子工業(鳥取)
熊本西(熊本)・松陰学園福島(福島)・新田(四国地区)・長崎南山(九州地区)
坂出第一(香川)・創志学園(中国地区)・岡谷工業(長野)・茗渓学園(茨城)
黒沢尻北(東北地区)・富山第一(富山)・若狭東(福井)
朝明(三重)・松山聖陵(愛媛)・高知中央(高知)・東海大翔洋(静岡)
報徳学園(近畿地区)・名護(沖縄)・光泉カトリック(滋賀)・旭川龍谷(北北海道)
玉島(岡山)・開志国際(北信越地区)・関商工(岐阜)・熊野(和歌山)
盛岡工業(岩手)・高鍋(宮崎)・札幌山の手(南北海道)・日川(山梨)


私も今から36年前(昭和59年/1984年)の第64回大会に出場、当時の東福岡高校はこの時が花園初出場。
福岡県勢私立校としては16年ぶりの出場とあって、大会前には特別番組も企画・放送されました。
監督は恩師谷崎重幸氏、夏合宿は超ハード、夏休みは走り込み中心の学校合宿と湯平合宿(大分)による強化練習+他県との練習試合。
70人近く入った?同期は秋には14人に…。
それでも自身2年目、谷崎監督就任3年目で創部初の全国大会出場に導いていただきました。
花園での私の身長は159㎝、体重も53㎏とたぶん大会一小さかったスクラムハーフと記憶。
ココでは何もかもが初めての経験、身体がふわふわし足が地につかず初戦を迎え、終わってみれば4‐8の惜敗。
試合後号泣したことを思い出します。

あれから36年、今大会がこのコロナ禍で行なわれたのも、協会関係者、高校関係者、TV局・Jスポーツ始め、この記念大会運営に係る全ての方々のご尽力なしには語れません。
無観客でしたが、62試合全ての試合が無事に行なわれたことに心より感謝申し上げます。
みなさん、お疲れ様でした。
ありがとうございました。

Wata's BEST15(PR・FL/No,8・WTB/FB枠として)
[1] 小林龍司(御所実)
[2] 中山大暉(桐蔭学園)
[3] 本田啓(東福岡)
[4] 本橋拓馬(京都成章)
[5] 青木恵斗(桐蔭学園)
[6] 倉橋歓太(東海大仰星)
[7] ディアンズ・ワーナー(流経大柏)
[8] 佐藤健次(桐蔭学園)
[9] 細矢聖樹(國學院栃木)
[10] 楢本幹志朗(東福岡2年)
[11] 金昂平(大阪朝鮮)
[12] 近藤翔耶(東海大仰星)
[13] 寺下功起(東福岡)
[14] 大畑亮太(東海大仰星)
[15] 矢崎由高(桐蔭学園1年)

BEST監督:藤原秀之監督(桐蔭学園高校)
TRY賞:小倉亮太(新田2年)/城東戦4トライ(1回戦)

※MBS大阪毎日放送解説
https://www.mbs.jp/rugby/

12/27結果

12/28 読売新聞コラム

12/28 2回戦

1回戦2日目結果

12/30 2回戦

二回戦結果

元旦3回戦!

三回戦結果

1/3

1/5

1/6 読売新聞

1/10 読売新聞