村田亙 オフィシャル ウェブサイト

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7's JAPAN 香港大会健闘も…

3月23日(金) 18:40キックオフ

香港セブンズ開幕初日、今季は上位12チームと下位12チームに分けてのトーナメント。
下位12チーム中、上位3チームにはコアチーム (世界9大会参戦) 入りが認められるとあって各国香港セブンズにかける
意気込みは凄まじい。
夕刻に行われたロシア戦、メンバーは、
1.桑水流 2.山内(主将) 3.笹倉 4.藤田 5.坂井 6.宇薄 7.豊島
【リザーブ:トウキリ、トプアイレイ、正面、彦坂、鶴田】

JAPANはスロースターターのロシアに対し、マイボールが取れず、攻撃させてもらえず、セットプレーも全て相手に回る悪循環。
7-14で初戦を落とした。
(ロシアは昨年カップトーナメント(ベスト8) 進出。来年行われる2013セブンズワールドカップはロシアで開催される。)


3月24日(土) 12:26キックオフ

2日目、気分を入れ替えて挑んだポルトガル戦では前半からエンジン全快、4トライ奪って22-0の大量リード。
ハーフタイムでは、このまま攻め続けることと、タイムマネジメントをしっかりすることが大事だと伝えたが、キックオフを3回連続で取られてそのままトライに繋がり22-19の3点差。
残り3分少々を守りきり、JAPANは敵陣ゴール前まで攻めながらもノッコンでスクラムに。

残り1分を切ったところでポルトガルが自陣ゴール前から最後の攻撃、そのボールをターンオーバーしたJAPANは残り20秒、途中出場の彦坂が独走で1on1、しかしタックルを受け、サポートが遅れてよもやの相手ボール。
終了のフォーンが鳴る中、ゴール前まで攻めてきたポルトガルに対し、我慢ができなかったJAPANは反則でペナルティー。
最後は力尽き、さよならトライで万事休す、22-26で2連敗となった。

もちろんロシアとポルトガルがセブンズでは強豪チームなことはビデオでもチェック済みだったのだが、勝負どころでの簡単なミスやタックルが決まらず、セットプレーも安定しなかったことが敗因。
ポルトガルも昨年の香港セブンズでカップトーナメントに進出。決して弱い相手ではないのだ。


14:38キックオフ

3位枠をかけて、予選最終戦のガイアナ戦は先ず勝つことが先決で、次にいかに得点を重ねて勝利するかが鍵となり、選手の顔はさらに引き締まっていた。

結果38-5の快勝。


予選プール1勝2敗の3位、あとは他力本願でほかのチームの結果を待つことになったが、JAPANは8位通過でトップ8トーナメント進出。

応援ありがとう!
感謝
3月25日(日) 9:44キックオフ

初戦の相手は予選3連勝で1位通過の香港代表。
相手にとって不足なし。香港代表は今までも何度も対戦してきた相手で、セブンズにかける意気込みは日本以上。
選手全員が15人制の代表でもあるし、ここ数年はウェールズから5-6人のプロコーチを招聘。

地元とあって調子が良い香港代表相手にJAPANがどのような入りで崩すべきか考えた。
決勝当日、あさ5時半に起きて6時からプールに入って身体を動かしたJAPAN。
試合開始は9時44分と早い、しっかり身体を起こす為だ。

6時半には朝食、7時半に移動して8時過ぎからグランドで再度ランニング(50m ×10本)。
その後ミーティングは試合開始1時間前に行った。

映像は2年前のアジア大会時のものもあり、ディフェンスの素早い上がりと1stフェイズに圧力をかけるカウンターラックを
仕掛けてのターンオーバー。
字薄、山内、正面らが活躍しての金メダル獲得。
プラス今シーズン好調な香港代表の特徴を抜き出したもの。みんなの顔がみるみる紅潮してきた。

準備は万端、キックオフのホイッスルが鳴った。
開始1分、香港のエース、キースロバートソンがプロップ笹倉に対しての危険なタックルによりレッドカードで一発退場。
その後、立て続けにロウワンバーディーが脳しんとうで交替。

それでもJAPANは攻め切れず、前半は0-0。
後半早々には逆にトライを奪われ0-5のビハインド。
選手席後方からのヤジや会場全体からブーイングが飛ぶ。

完全アウェイの中、最初に貰ったペナルティーは、その後JAPANに9回連続でペナライズされ、ボールも奪えなければ攻撃もできない。
終盤には絶好調の高校生藤田がトライを返すも入れ頃のゴールキックが入らず5-5のまま延長戦。
その前のプレーで藤田がイエローカード(シンビン)で2分間の退場、ゆっくり戻ってきてはリザーブ席から大声で早く戻れと激が叫ぶ。
セブンズのシンビンは席についてから2分間がカウントされるため、反則を犯したらすぐにベンチ横に戻ることが先決なのだ。

延長戦は2分後、この間監督はグランドに入ることはできない。

サドンデスでの前半早々、JAPANは攻め込み最後は途中出場のロテトウキリが決勝トライ、10-5で勝利した。


これがセブンズラグビー。
トーナメント準決勝はトンガに勝利したスペイン代表。これまたフィジカルが強く、数名はフランスリーグでプレーしている…!?
この試合に勝てばトップ3、コアチーム入りが決定するとあって気合いが入るセブンズJAPAN。

先制したのはスペイン。
JAPANの攻撃のミスボールを個人技でインゴールにキック、そのボールを押さえられた。
しかしJAPANも反撃、後半スコアは5-12で終盤へ。

アリシ投入、そのアリシが早速魅せた40m独走トライをど真ん中に決めて12-12の同点。
2試合連続でサドンデスになった。

そう簡単には勝たせてくれない。
しかし、目の前にコアチーム入りがチラついている。
勝てば文句なくコアチーム入りなのだ。

しかし力尽きた。
スペインにスコアされ12-17、3位戦へ。


3位戦は、3日目の6試合目、死力を尽くし続けたジャパンだったが、結果ポルトガル代表に敗戦。
香港セブンズ大会終焉、セブンズJAPANは大きなチャンスを逃した。


3位戦ノーサイド直後...
敗戦後、恒例の場内一週。
JAPANへの声援は多い。
選手みんな気さくにサインに応じる。
感謝の気持ちと来年へのステップの為に…。
30~40分かけて最後の最後までサインに応じ、挨拶を交わす。

宇薄&ワタ
場内一周お礼のサイン会
しかし空しい。
敗戦後、頭が真っ白になったのは言うまでもない。
しかし、負けは負け。結果は変わらない。
ならば監督から明るく元気に振る舞うしかない。
インタビューも上の空だったが、ようやく周りがカラーに変わってきた。

「過去は戻らない、いま、この先を見据えて準備せよ」

日本が世界を待っている。
今季11年ぶりに日本に東京セブンズ国際大会が戻ってくる。
7人制ラグビーをお披露目するのに11年かかった。
しかし、戻ってきた。

東京セブンズでもう1度世界にチャレンジします。
そして一つでも多くのトライを奪ってはハートマークを作り、ひとつでも多く勝利してファンのみんなと歓喜したいと思います。
やればできる、自信を持って、アレージャパン!!





※ 香港ではたくさんのご声援ありがとうございました。

結果は12チーム中4位とあと一歩振るいませんでしたが、選手は最後まで諦めずに良く戦ってくれました。
この選ばれた選手12名を誇りに思います。
東京セブンズで今季の集大成をお魅せします。
感謝


【メンバー】
1.桑水流 2.山内(主将) 3.笹倉 4.藤田 5.正面 6.宇薄 7.豊島
8.ロテトウキリ 9.アリシトウプアイレイ 10.彦坂 11.坂井 12.鶴田

【スタッフ】
岩渕GM / 村田監督 / 南川トレーナー / 見山s&c / 岩井アナリスト / 田崎ドクター