村田亙 オフィシャル ウェブサイト

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香港 SEVENS 2013



3月21日(木)


キャセイパシフィック航空便にて羽田より香港へ。
日本から飛行機で5時間余り。
香港国際空港に到着、タクシーだと九龍島まで40分、約300HKドル(1ドル約15円)
地下鉄でも一度乗り換えて行けば早いし安い(特急100HKドル)

香港代表
キャセイ機内誌(表紙も香港セブンズ)



3月22日(金)


早朝練習5:55~6:45(冨田真紀子/女子日本代表)
さっそくGYMにて臨時トレーニング。
その後、香港フットボールクラグに移動して女子ラグビー国際大会観戦。
初戦、香港に勝利したが、2戦目カナダに完敗、3戦目は南アフリカに敗れて7-8位決定戦へ。
その中国とは5-14惜敗も、アジアNO,1チーム相手に良く立て直してきた。
少しずつではあるが、中国との差が縮まってきている…。
しかし、スクラムを組むフォワードの代表メンバーが数名日本でリハビリ中とのこと。
若手に取っては良い経験になった。

一方男子は対ブラジル戦18:56キックオフ。
前半こそ5-10とリードを許すも後半羽野の活躍もあり逆転。17-10で初戦勝利!
キャプテン坂井も学生時代の2011年から香港デビュー。
当時はアメリカ、スコットランドを撃破して世界トップ10に入った貴重な大会に…。


女子初戦
JAPAN vs HONGKONG



3月23日(土) 男子予選2日目


11:56KO JAPAN vs JAMAICA 43-0完勝。
18:10KO JAPAN vs GEORGIA 26-7勝利。
日本は予選3連勝、コアチーム入り(トップ15)を目指す為にも全体の2位通過は、良い枠組みであすの決勝トーナメントを迎えることができた。

しかし、相手は格下とはいえ、厳しい試合をしていないと勘違いを起こしてしまう。
グルジアに再度勝つイメージを持って挑んで欲しい。


3月24日(日) 男子決勝トーナメント


早朝練習6:30~7:15(冨田真紀子/女子日本代表)
男子決勝トーナメント最終日
初戦グルジア、これに勝てばベスト4以上が決まり、5月にコアチーム入りを目指す下位5チーム(2012アジア王者香港含むベスト4の4チーム)+コア下位3チーム(/15チーム)、合計8チームによるコアチーム入り入れ替え戦、ロンドン大会(3チームのみ昇格)に出場が決まるのだが…。

<香港7‘sセカンド12>
トンガ,日本,ロシア,ウルグアイ,グルジア,ジンバブエ,チュニジア,ブラジル,クック諸島,中華台北,ジャマイカ,メキシコ

<香港7‘sトップ16>
南アフリカ,NZ,サモア,カナダ,ウェールズ,アメリカ,スコットランド,フィジー,アルゼンチン,フランス,イングランド,オーストラリア,ケニア,ポルトガル, スペイン,香港

しかし、グルジアにまさかの初戦敗戦(0-17)。
予選で負傷退場したシオネ・テアウパ選手の不在が響いたか…!?
ここには魔物が住んでいる。
セブンズジャパンにとって楽な試合はひとつもない。
そのまま場内を1周しながらお別れのサインを書き続ける選手たち。
ノーサイドの瞬間、なぜ負けるのかと悔しさが込み上げてきたが、選手やスタッフはそれ以上に落胆する。それは私も昨年度の香港・東京の2大会で経験済み。


1年前、私が2大会での最後の指揮を執った香港大会、予選ポルトガル戦では前半4トライ取って24-0と大量リードも、後半4トライ返され22-26と大逆転負け。
それでも決勝トーナメントでは1回戦で1位通過の香港相手に8位通過の日本は同点サドンデス。
延長戦勝利も、2回戦でスペイン相手にまた同点サドンデスの末、今度は惜敗。
コアチーム入りを直前で逃してしまった。

翌週の東京大会も、あと一歩早くパスが放れ繋がっていたら、イングランドにも勝っていたかもしれないし、試合終盤のシンビン(2分間退場)がなければケニアにも勝っていたかと思うと…。

だから SEVENS はスリルがあって面白い。
格下のチームでも時間(1試合前後半合わせて14分間)を有効に使いながらボールをキープし続けられることができればトライも取れて勝つ可能性は高くなるのだ。

若いチームには可能性がある。
昨年の2月に行われたNZ大会では、大学生主体のチームに高校生3人(藤田・長谷川・久内)を招聘して出場。高校生ながらエースに君臨した藤田(早稲田)、その他大学生では竹中(筑波)、中村(帝京)、彦坂(筑波)、堀江(明治)、羽野(中央)、ポヒヴァ(埼玉工大)等を招集。(社会人は日本選手権などで招集できず)

そのNZ大会は完敗も、翌週のアメリカ大会ではキャプテンだった山内(トヨタ)、鶴田(NTTコム)、桑水流(コカ.コーラ)の3人のトップリーガーが合流。
NZ大会では完敗(0-55)したスコットランドに15-14の1点差で競り勝ち、昨年の東京セブンズ2012 の覇者オーストラリアには7-10と大健闘。
先発には全て日本人を並べていたのもみんなの調子が上がってきたから…。

世界大会や国際大会、海外での経験値がモノを言う。

今思えば、震災があった2011年3月初旬、ジャパンはフィジーでの国内大会に参戦。
香港大会前には毎年国際大会を経験して香港に挑んだ。
2010年の夏のフィジー強化合宿(+国内大会)では10日間で26試合を経験!!
その年の秋にアジア大会優勝金メダルを獲得できたのも、当時広州アジア大会7‘s日本代表最年少だった山内がフィジーでの強化合宿を牽引。

アジア大会決勝戦、香港との死闘で築城がレッドカードで一発退場を食らった残り6分間を、一時はトライを許し追いつかれるも、6人で最後は長友(サントリー)がトライを取って逆転。
残り2分、最後の香港の攻め(独走)を止めたのが、しつこく追いついた山内のジャッカル(相手ボールを奪い取る)プレーで反則を誘い、守りきることができたのだ。

昨年、山内はトヨタでも活躍。
セブンズを1番知った男だからこそ主将を任せられたし、1番身体を張って攻守にハードに何試合でもアタックし続けられる選手だから、セブンズでもトップリーグでも活躍しているのだろう。

今週は昨年に引き続き、東京セブンズ2013が秩父宮ラグビー場で開催される。
また、6月下旬には最後の世界大会、セブンズワールドカップ2013がロシアで開催される。

週末には世界トップ16チームの本物のプレーや選手を間近で見られるチャンス!
日本を応援し、世界のセブンズを肌で感じましょう!!

ALLEZ JAPON

セブンズ時代、世界相手に本気で戦ってきた4年間だった。

選手+スタッフ、セブンズ関係者のみなさん
~ありがとう~

撮影:2010年 秋   Photo by TONOKI




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